過去の開催記録
医療情報の管理と医療マネジメント
- 日 時
- 2016年10月10日(祝) 13:30~17:00
- 場 所
神戸大学梅田インテリジェントラボラトリ
- 参 加 費
賛助会員2,000円、非会員10,000円 ※学生会員は、学生証をご提示で無料
概 要
医療組織に対する社会ニーズ、医療技術、制度などがめまぐるしく変化する中で、公益性の高い医療組織を効率的かつ効果的に運営していくことは社会的な要請でもあります。とくに近年では、医療費抑制に向けた制度改定が行われる中で、医療技術の高度化によって医薬品費、医療材料費、医療機器は高額化しており、医療組織にはより高度な経営管理が求められていると言えます。
これまでも、主に製造業の現場で磨かれてきた品質管理や原価管理などの管理手法は、医療の質と効率性を両立する上で一定貢献してきましたが、医療サービスは、個々の病状に合わせて専門職である医師や看護師の判断によって提供されます。このため、定型化、標準化に限界があり、実際の資源消費のプロセスを把握し管理することに限界があること、また、専門職の行動を業績管理システムでコントロールすることは容易でないことが指摘されてきました。しかし、情報技術や管理コストの低減によって、徐々にではありますが、資源消費のプロセスを把握することが可能になっており、専門職である医療従事者の行動をコントロールすることや意識や行動に影響を与える可能性も高まってきています。
では、医師をはじめとする医療専門職・部門に対してどのような管理情報をフィードバックすればよいのでしょうか。本ワークショップでは、今まさにこういった課題に直面し、情報技術を用いた管理を実践している研究者、海外の医療機関の取り組みに関心をもつ医療法人の経営者兼医師をゲストに迎え、情報技術による医療組織、医療専門職の管理の可能性に焦点を当て議論する予定です。
プログラム
■13:30-13:40 解 題 松尾 貴巳 (神戸大学大学院経営学研究科 教授)
■13:40-14:25 ご講演① 「医療情報を、医療者の行動・意思決定にどう反映できるか」
岩崎 安伸 氏(医療法人社団あんしん会 会長・医師)
■14:25-15:10 ご講演② 「医療情報と病院管理の接点に関する検討を行った1例」
田村 寛 氏(京都大学医学部附属病院医療情報企画部 准教授)
~ 休憩(15分間)~
■15:25-15:55 コメンテータ・コメント 新井 康平 氏(群馬大学社会情報学部 准教授)
■15:55-17:00 パネルディスカッション
パネリスト:岩崎 安伸氏、田村 寛 氏、新井 康平 氏
司 会:松尾 貴巳