低成長・少子高齢化などにより日本経済が縮小傾向にある中、金融機関はその主要業務である融資業務において大幅に収益を改善することが見込み難い状況にあります。そんな中、地域の金融機関は中小・地域の借り手に対してコンサルティング機能の発揮を通じて自ら優良な借り手を作り出すことを求められ、また自ら海外に活路を見出そうとしています。他方で規制上あるいは経営上の観点からは厳格なリスク管理を求められ、制約の中で業務を行わなければならないという状況にあります。どのようにすれば金融機関は収益性の改善とリスク管理を両立させつつ、地域経済や日本経済の活性化に資することができるのでしょうか。このワークショップでは、金融機関の主要業務である融資業務に焦点を当て、借手の審査・情報の活用・内部組織・リスク管理といった点について、さまざまな視点からご意見を伺いながら、理想と現実との間のギャップを明らかにし、上記のような問題について議論していきたいと思います。金融機関にお勤めの方に加え、貸手が何を考えて融資しているのか、組織における情報活用・リスク管理のあり方についてヒントを得たい方など、幅広い方々のご参加をお待ちしております。

－プログラム－

13：30－13：45 問題提起　内田浩史　（神戸大学大学院経営学研究科 教授）
13：45－14：05 ご講演   五嶋滋之　氏（株式会社北陸銀行 与信企画室 室長）
14：05－14：25 ご講演   江上広行　氏（株式会社電通国際情報サービス 金融ソリューション事業部
金融事業戦略部 VCFグループ グループマネージャ）
14：25－14：45 ご講演   内田善彦　氏（日本銀行金融研究所 経済ファイナンス研究課 企画役）
14：45－15：05 ご講演   根本忠宣　氏（中央大学商学部 教授）

～～　休　憩　～～

15：30－17：00 パネルディスカッション

パネリスト：

五嶋滋之　氏
江上広行　氏
内田善彦　氏
根本忠宣　氏

司    会  ：　内田浩史