過去の開催記録

第22回ワークショップ

ビジネスエシック(経営倫理)を考える

日  時
1998年6月 13日(土)
場  所
参 加 費

概 要

 10年ほど前に「ビジネスエシック」の授業を開講するアメリカのビジネススクールが増加しているという記事を目にしたとき、それほどまでにアメリカのビジネスでは倫理観の欠落が問題になっているのかと思ったことがあります。経営不祥事が続発するようになった昨今、わが国においても真剣に経営倫理について考える時を迎えていると言えるでしょう。

  倫理観の欠如が経営不祥事の原因のすべてではないでしょう。しかし、いかに内部牽制組織を充実させコントロールを強化しても、外部取締役制度を導入しても、社内オンブズマン制度を採用しても、問題のすべてが解決されるわけではありません。ある調査によれば、ゴルフで一度も不正(スコアをごまかしたり、OBだったのにそうでないと申告するような行為)をしたことがない人は、20%を下回っているそうです。

  ワークショップでは、経営倫理に関する調査を最近実施した神戸大学経済経営研究所の吉原英樹教授が問題提起を行います。その後、企業の外部報告と製品開発活動に関する問題に詳しい専門家から事例報告を行います。そして、はじめての試みですが、参加者のみなさんにグループ討議に参加していただき、組織ではどのような倫理観の乏しい行動が取られがちなのか、その原因はどこにあるのか、倫理観を向上させるためにはどのような方策が有効なのかを多面的に検討しました。

  深刻な問題であるにも関わらず、真剣な議論が行われてこなかった問題に正面から取り組むワークショップとなりました。

プログラム