神戸大学は、1989（平成元）年に国立大学としてわが国最初の社会人MBAプログラムを開始して以来、産業界のニーズに応えるべく経営人材育成のための取組みを進めて参りました。その結果、1,372名のMBA修了者を輩出するに至っています。一方、2003（平成15）年には、文部科学省によって専門職大学院制度が創設され、国としても経営管理のための高度専門職業人を育成する制度が整備されてきました。
　しかし、日本全体で見れば、ビジネススクールの出口と社会の受入れとの連携が十分とられているとはいえず、MBA学位取得者に対する社会の評価が一定しないことから、ビジネススクールへの進学者が当初の期待通りには増加していないのが現実です。その背景には、ビジネススクール各校が育成しようとしている人材像、学生のバックグラウンド、教育の特色と方法などが多岐にわたること、そしてそのなかでビジネススクールが育成しようとしている人材像と産業界が期待する人材とのミスマッチがみられることなどの問題があります。
　これらの問題を乗り越え、わが国のビジネススクールが産業界のニーズにあった経営人材を供給するために解決すべき課題について議論する予定です。

13:30－13:40

解題　鈴木一水（神戸大学大学院経営学研究科　教授）

13:40－14:25

講演①「わが国のビジネススクールの現状と課題」

三品和広（神戸大学大学院経営学研究科　教授）

14:25－15:10

講演②「ビジネススクールのコアカリキュラム」

栗木　契（神戸大学大学院経営学研究科　教授）

～休憩（15分間）～

15:25－17:00

パネルディスカッション

パネリスト：

・金成和喜氏（ネスレネスプレッソ株式会社ヒューマンリソースディレクター）

・村尾佳子氏（グロービス経営大学経営研究科院 副研究科長）

・深田昌則氏（パナソニック株式会社アプライアンス社海外マーケティング本部新規事業開発室長）

・三品和広

司会：栗木　契

コーディネータ：鈴木一水