もはやインターネットは消費生活の中に完全に定着し、ネットメディアを有効に利用することは、企業にとって必要不可欠になっています。他方で、現在はソーシャルメディア時代と呼ばれるように、生活者間のネットにおけるインタラクションやコミュニティの形成が、さまざまなビジネス機会やマーケティング手法への期待をもたらし、企業における多様な試行錯誤も展開されています。
　第75回ワークショップでは、インターネットが広く普及し、ソーシャルメディアへの期待と模索が共存する時代にあって、インターネット通販事業は、どのような展開を見せるのかという問題を中心に考えたいと思います。
具体的には、株式会社セシールや株式会社ニッセンという大手通販企業が、インターネットを通販事業のマーケティング活動にいかに活用し、カタログとの相乗効果をどのように引き出しているのかという問題について、各社の実践事例を解説していただき、ネット通販事業の今後の展開を考えます。また、生活者間のインタラクションをネット通販事業のマーケティング活動に結びつける、新たなプロモーション手法の構築事例を株式会社デジタルガレージに紹介していただき、新たなマーケティング手法の展開やその課題を一緒に考えたいと思います。
　このワークショップでの議論は、ネット通販事業を展開する企業のみならず、インターネットをマーケティング活動に有効に利用しようと考える、さまざまな産業の方々にも新たな知見や発想のヒントを提供するものと期待しております。

パネリスト：島元　大輔氏（株式会社セシール 常務執行役員）

坂井　敦史氏（株式会社ニッセン マーケティング本部 ＣＲＭ推進部部長）

厚川　欣也氏（株式会社デジタルガレージ グループＣＥＯ室 エグゼクティブプロデューサー）

コーディネータ：高嶋　克義  （神戸大学大学院経営学研究科 教授）

定　　　　員：６０名（定員になり次第締め切らせていただきます）