過去の開催記録

第34回シンポジウム

ファミリービジネスの神話と実像:
ファミリービジネス研究の可能性

日  時
2024年1月21日(日)13:30~17:00
場  所
神戸大学大学院経営学研究科本館2階206教室
参 加 費
現代経営学研究所会員:無料
後援団体所属の方:5,000円
非会員:10,000円

概 要

日本企業の約96%がファミリー企業という事実のみを取り上げても、ファミリービジネスが日本経済全体や地域経済において重要な役割を果たしていることは疑いようがありません。最近では、長寿企業の多くがファミリー企業であること、ファミリー企業が非ファミリー企業と同等、もしくはそれを上回る業績を上げていること、社会課題解決において重要な役割を果たしていることなど、ファミリー企業の知られざる一面が明らかになるにつれて、社会的な関心が高まりつつあります。

一方で、時おり、マスコミで取り沙汰されるファミリー企業のお家騒動や不祥事などを目にして、ファミリー企業に対してあまりいいイメージを持っていない人も少なくなくありません。その結果、然したる理由や根拠もなく、「ファミリービジネスは時代遅れの経営形態である」「ファミリービジネスは3代で終わる」「ファミリービジネスのパフォーマンスは低い」「ファミリービジネスは閉鎖的で反社会的行動をとる」といったネガティブなイメージが、「神話」として独り歩きしています。

ファミリー企業の実像はどのようなものなのでしょうか。これらの神話は、どの程度ファミリービジネスの実像を反映しているのでしょうか。こうした疑問に対して、学術研究が科学的な根拠に基づき答えるべきところですが、残念ながら、わが国におけるファミリービジネス研究は進んでいるとは言えません。

こうした状況に鑑み、神戸大学大学院経営学研究科は、2022年4月に三菱UFJ銀行およびRIAMと締結した包括協定に基づき、ファミリービジネス研究教育センター(MUFGウェルスマネジメント寄附センター)を設置し、ファミリービジネスの研究および教育を推進しています。当シンポジウムでは、ファミリービジネスに関する学術研究の成果の一端を紹介するとともに、タイプの異なるファミリー企業2社の創業家の方々のご講演を通じて、ファミリービジネスの実情を理解するとともに、ファミリー企業の健全な発展を支援する上での学術研究の方向性や大学の役割を考えたいと思います。

<協賛>三菱UFJ銀行
<後援>関西生産性本部、神戸経済同友会、神戸商工会議所、日本経済研究センター、日本経済新聞社大阪本社、日本マーケティング協会、MBA Cafe(五十音順)

*今回は会場実施のみで、オンライン配信はございません
*定員がございますので、ご参加ご希望の方は1/12(金)までに事前お申し込みいただきますようお願いします
*開場は12:45より(受付にてお名前など確認させていただきます)  会場案内はこちら

プログラム

13:30-13:35 開会挨拶  國部 克彦(神戸大学大学院経営学研究科長 教授)
13:35-13:55 解  題  梶原 武久(神戸大学大学院経営学研究科 教授)
13:55-14:55 講 演 1   堀場 弾氏
             (株式会社堀場製作所 常務執行役員 /
                                       株式会社堀場エステック 代表取締役社長)
~~ 休憩10分 ~~
15:05-16:05 講 演 2   沼田 昭二氏
             (株式会社神戸物産 創業者 /
                                       株式会社町おこしエネルギー 代表取締役会長兼社長)
~~ 休憩10分 ~~
16:15-16:55 パネルディスカッション
        パネリスト:堀場 弾氏、沼田 昭二氏
        司     会: 岡田 将稔氏(株式会社三菱UFJ銀行)
16:55-17:00 閉会挨拶  南 知惠子(現代経営学研究所 理事長)