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第23回シンポジウム

「グローバルリーダー育成への挑戦」

日  時
場  所

神戸大学大学院経営学研究科  本館1階 102教室

参 加 費

会員(学生)1,000円、会員(一般)2,000円、非会員5,000円

概 要

日本の多国籍企業の代表格であったエレクトロニクス企業の巨大赤字、対して新興国マーケットの成長を着実に取り込んだ韓国勢の躍進。日本の得意とするモノづくりにおいてさえ国際競争力が失われつつあるのか。閉塞感に苛まれるわが国の状況に対峙して、繰り返し言われるのはグローバル経営と、それを推進するグローバルリーダーを速やかに体系的に育成せよということである。
 それではグローバル経営とは何か。グローバルリーダーとはいかなる要件を備えた人材か。その育成はどのように行えばよいか。抽象的なイメージに惑わされてはならない。真のグローバルリーダーから学びたい。本シンポジウムではゲストにコマツの坂根正弘会長をお招きする。建設・鉱山機械のトップメーカーであるコマツは、連結の海外売上高比率が約8割、全世界で44の生産拠点を持つ。就任直後、創業以来初の赤字に直面するが、構造改革を断行、翌期にはV字回復を達成。コマツを今日のグローバル企業に導いてきた、経験に裏付けされた「ダントツ経営で元気を出して世界を目指す」経営の極意をお尋ねしたい。
 シンポジウムの第二部は、本学経営学研究科の平野光俊がファシリテーターとなってパネルディスカッションを行う。パネリストはグローバルリーダーの条件とグローバル人材育成システムを長らく研究されてきた筑波大学の永井裕久教授と、元日本GEシニアHRマネジャー、現在はLIXILグループ執行役副社長にしてグローバルリーダーの名伯楽ともいえる八木洋介氏、そして本学経営学研究科の金井壽宏が加わる。世界規模の効率性を追求しつつ、国境を越えて多様な人材を巻き込みながら学習し「超回復」を駆動するグローバルリーダーの要件と育成の方法を研究と実践を架橋しながら検討する。同時に、自らグローバル戦略の策定に関わり実践するという意味で人事部が果たすべきグローバルリーダーシップも考えたい。

プログラム

<第Ⅰ部> 基調講演と対談

■13:30~14:30

講演:坂根 正弘 氏(コマツ 取締役会長)

「世界の変化と経営改革」

■14:30~15:00

対談:坂根 正弘 氏、金井 壽宏(現代経営学研究所 理事長・神戸大学社会科学系教育研究府長)

----15:00~15:20 休憩----

<第Ⅱ部> 話題提供とパネルディスカッション

■15:20~15:40

話題提供①:八木  洋介 氏(LIXILグループ執行役副社長)

「強い会社の戦略と人」

■15:40~16:00

話題提供②:永井 裕久 氏(筑波大学大学院ビジネスサイエンス系 教授)

「パフォーマンスを生み出すグローバルリーダーの育成」

■16:00~17:30

パネルディスカッション:

八木氏、永井氏、金井

司会:平野 光俊(神戸大学大学院経営学研究科 教授)

※PDF版は、こちらをご覧下さい。