過去の開催記録

第7回シンポジウム

「チャレンジャーの戦略」

日  時
1996年9月5日(木) 13:30~19:00
場  所

大阪商工会議所 国際会議ホール
大阪市中央区本町橋2-8

参 加 費

概 要

 近年、日本企業は大きな経済変動を経験するとともに、新たな市場機会の獲得をすすめてまいりました。安定的といわれた産業分野、製品市場分野においても、大きな変動が起きました。それも特に安定的といわれた分野において、その現象が出てきたのではないでしょうか。現代企業にとって、安定的な状況は無いに等しいといえます。トップ企業は、その地位を守るためには、チャレンジャー以上の経営努力をしなければならないし、チャレンジャーは常にトップになる可能性を持っているのです。この市場機会に、チャレンジャーとして果敢に取り組む企業は、従来の競争ルールをくつがえし、その市場地位を確立しようとしています。そのために多くの企業が、かれらによる新たな競争ルールに巻き込まれ、自らの戦略革新を迫られていると言えます。 今回、私たちは、日本市場において、顕著にこの状況を確認することができました。それはアサヒビールであり、パソナであり、大和ハウス工業であります。そこで、いかにしてチャレンジャーが、新たな挑戦を作り上げることができたのか、また新しい市場を作ることができたのかを、その企業の持っている文化から経営管理、革新の仕組み作り等において、検証してみたいと考えました。 今後、多くの市場において、このような変革が起こることと思われます。その仕掛けをいかに作るか。その時トップマネジメントは、また、ミドルマネジメントは、いかなる役割を期待されるでしょうか。今回のシンポジウムで、チャレンジャーの新たな戦略のフレームワークを考え、その戦略革新のための指針となればと考えます。

プログラム

問題提起
「チャレンジャーの基本戦略」
田村 正紀    (神戸大学経営学部教授)

講演
「チャレンジ事例」

講演者
瀬戸 雄三氏 (アサヒビール株式会社 代表取締役社長)
南部 靖之氏 (パソナグループ代表)
上村 圭一氏 (大和ハウス工業株式会社 代表取締役会長)

パネル討議
「チャレンジャーのビジョン」
司会: 倉光 弘巳    (神戸大学経営学部教授)