過去の開催記録

第91回ワークショップ

グローバル競争下の雇用システムの新展開

日  時
2016年7月17日(日) 13:30~17:00
場  所

神戸大学梅田インテリジェントラボラトリ

参 加 費

賛助会員2,000円、非会員10,000円 ※学生会員は、学生証をご提示で無料

概 要

 競争市場のグローバル化や技術革新に伴い、日本企業の雇用システムに様々な課題が生じています。とりわけ、HMI (Human Machine Interface)技術が業界の競争構造を様変わりさせるかもしれない、自動車産業が注目されます。自動車産業は、これまで日本の産業全体を牽引し強いグローバル競争力を発揮してきました。それゆえ過去の成功に拘泥しやすい傾向があるかもしれず、企業の成長戦略を担う社員の意識に根差す“当たり前”を変えていく必要があるでしょう。そして社員の“当たり前”は暗黙の心理的契約として雇用システムに埋め込まれています。
 それでは雇用システムの新展開のグランドデザインはどのように描いたらよいのでしょうか。本ワークショップは、今まさにこういった課題に直面しているデンソーの人事担当者をゲストにお迎えします。デンソーは、新たな成長戦略の実現に向け、世界共通のGlobal Individual Gradeの導入や、多様なバックボーンを持つ人材のキャリア採用など新しい人事施策を次々と実行しています。本ワークショップでは、有効な雇用システムの新展開として2つの仮説を設定します。第1の仮説は「日本企業が実践してきた雇用保障や内部人材育成は堅持すべき」。第2の仮説は「日本企業はアメリカ企業の多くが採用する雇用のニューディールを模倣すべき」。デンソーの基本方針は「“理屈ある違い”は尊重し、変えるべきものは変えていく」です。参加者とともにデンソーの事例から「グローバル競争下の雇用システムの新展開」の内実を検討してまいります。

プログラム

■13:30-14:10 
解題 / 講演① 平野 光俊(神戸大学大学院経営学研究科 教授)

■14:10-15:10 
ご講演②  加藤 晋也氏
(株式会社デンソー DPダイバーシティ推進室長兼人材開発室長)
田村 元氏(株式会社デンソー 人事部企画課長)

■15:10―15:20 
指定討論 余合 淳氏(岡山大学大学院社会文化科学研究科 准教授)

~ 休  憩(15分間)~

■15:35-17:00 
パネルディスカッション 
パネリスト:加藤 晋也氏、田村 元氏、平野 光俊
司   会:江夏 幾多郎氏(名古屋大学大学院経済学研究科 准教授)