かつて渋沢栄一は、『論語と算盤』を著し、その両方が大事だと主張しました。今日の経営で、算盤にあたるのは、管理会計などの財務コントロールです。そのためのシステム構築や運営方法の手順については明快です。一方、論語に当たるのは経営理念です。実際には、経営理念が無い企業や、あっても形骸化している企業は多く存在します。また、どんなに良い経営理念を作ったとしても、それを組織成員に浸透させ、彼らの行動を変えていくのは容易ではありません。そして時に、経営理念に沿うことと利益を追求することとが矛盾するシチュエーションもあります。つまり、現代でも、論語と算盤をどのように補完的に使って行くのかは、非常に難しい経営課題と言えるのです。

本ワークショップでは、経営理念の策定と浸透に関するコンサルテーションを行ってきた京セラコミュニケーションシステム株式会社（以下KCCS）のこれまでの取り組みから、そのプロセス、成果、浸透の難しさなどについて語っていただきます。さらに、同社のコンサルテーションを受けながら経営理念の策定と浸透を行ってきた、株式会社ちよだ鮨の事例を、中島正人社長よりご提供いただきます。その後、実務家と研究者とで、どのように論語と算盤を組み合わせて使って行けばよいかについて議論をしていきます。

＊参加をご希望の方は、9/2（金）までに事前申込をお願いします
＊事前にお申し込みいただいた方にメールにて事務局担当者から連絡いたします。お申し込み後１週間経過しても連絡がない場合は、不達の可能性がございますので、迷惑メールフォルダをご確認のうえ、お手数ですが、事務局までご連絡お願いいたします
＊KCCS経由でお申し込みの方は、備考欄に「KCCS紹介」と明示お願いいたします（事務局にメールでお申し込みの場合は、件名を「WS109参加申込　KCCS紹介」としてお申し込みお願いします）
＊8/11～8/16まで夏季休業となります。この間のお申し込みやお問い合わせについては、8/17より順次対応いたします

13：30－13：40　プロローグ　三矢裕（神戸大学大学院経営学研究科　教授）
13：40－14：20　講　 演１  田中隆章氏（KCCS  理念教育コンサルティング部長）
14：20－15：00　講　 演２  中島正人氏（株式会社ちよだ鮨　代表取締役社長）
15：00－15：10　休 　憩
15：10－15：40　講   演３　佐久間智広（神戸大学大学院経営学研究科　准教授）
15：40－16：40　パネルディスカッション
　　　　　　　　　パネリスト： 田中隆章氏、中島正人氏、佐久間智広、
　　　　　　　　　　　　　　　 瀬山暁夫氏（KCCS  理念浸透コンサルティング課エキスパート）
　　　　　　　　　モデレーター：三矢裕
16：40－16：50　エピローグ　　三矢裕