過去の開催記録

第72回ワークショップ

企業研修の最前線:連ドラ型プログラムのススメ

日  時
2010年12月5日(日) 13:30~17:00
場  所

神戸大学 梅田インテリジェントラボラトリ

参 加 費

参加費として、当研究所賛助会員の方には2,000円、非会員の方(一般・学生とも)には10,000円をご負担いただきます。
なお、法人賛助会員の方は1社あたり何名様でも2,000円でご参加いただけます。学生会員の方は、学生証をご呈示の場合、無料となります。

概 要

 「経営は人なり」は、多くのビジネスパーソンが長年の経験の末に発する言葉のようです。「人は育つのか、育てるのか」という議論もなされることが多いのですが、人事部門では当然、「人は育てるもの」と考えていると思われます。人材育成の基本は、人事異動、OJT、そして教育/研修にありますが、教育/研修については、意外なことに、深く考察が行われているとはいえないようです。
専門知識は豊富だが研究講師としてのノウハウを持たない社内講師の採用、外部コンサルタントへの安易なアウトソーシング、受講者ほどのコミットメントを持たない研修担当部員の行動、仕事が優先され研修にコミットしない受講者とそれをいさめない研修主催部署、役員スケジュールによって組み替えられる研修日程、退屈で知識の暗記が強制される知識習得型研修・・・ これ以外にも、機能不全に陥っている企業内研修は少なくないと思われます。

 今回のワークショップでは、人材育成の専門家ではない研究者による素朴な疑問を示すことで問題提起を行います。その後、私が「連ドラ型プログラム」(TVドラマのように、巧みに様々なサプライズを組み込み、研修終了時の受講者の姿を前もって予想してプロデュースされた研修プログラム)と呼称している研修プログラムを実践した企業の事例報告を行います。続いて、「連ドラ型プログラム」を人的資源管理研究者が専門的視点から評価していきます。そして最後に、現在の企業研修の問題点を整理し、将来に向けての改善提案を行いたいと思います。

 人事部門所属の皆さんだけに限らず、教育研修サービスの受容者である他の部署に所属の方にもご参加いただき、本当に「人を育てる」ために有効な企業研修のあり方を検討したいと思います。多くの皆さんのご参加をお待ちしています。

プログラム

パネリスト:

山鹿 雄一郎氏(マルホ株式会社 経営企画部 チーフ)

廣田  剛 氏(マルホ株式会社 薬事部 チーフ)

尾本 康士 氏(マルホ株式会社 彦根施設・環境グループ チーフ)

服部  泰宏 氏(滋賀大学経済学部情報管理学科 専任講師)

司 会:

加登  豊  (神戸大学大学院経営学研究科 教授)