2015年の訪日客数は1900万人を超え、その消費規模は3.5兆円に達しています。2020年の東京オリンピック開催に向けて、「インバウンド市場」が今後も大きく拡大されると予測されています。しかしながら、「インバウンド市場」に大きな潜在力と魅力を感じる企業や団体のほとんどは、訪日外国人の行動と消費実態を的確に把握しておらず、インバウンド市場向けの製品開発、販売チャネルの確立やプロモーション活動などのマーケティング展開は、企業にも地域経済にも重要な課題となっています。
　本ワークショップでは、「誘客」＝訪日観光客誘致の話題を超えて、企業や地域がいかにインバウンド市場での需要を開拓し、より高い付加価値を実現していくのかというテーマにフォーカスします。　まず、観光ビジネスの最前線で活躍されている方に、訪日外国人の全体像、インバウンド市場の多様性と可能性について解説いただき、日本観光振興のご専門の方より、豊富な事例紹介と地域活性化につなげるインバウンド需要開拓の課題と道筋を示していただきます。続いて、「白い恋人」で知られる日本を代表するお菓子メーカーの方からは、国内外の観光客に愛顧されるブランド構築のマーケティング施策とそのノウハウをお話いただきます。
　ワークショップ全体を通して、より積極的で効果的なインバウンド・ビジネスの取り組みについて考えて行きたいと思います。

■13：30－13：40

解　　題　黄　リン　（神戸大学大学院経営学研究科　教授）

■13：40－14：10

ご講演①  三好　一弘　氏（株式会社日本旅行 国際旅行事業本部 副本部長）

■14：10－14：40

ご講演②　丁野　 朗　氏（公益社団法人日本観光振興協会 常務理事・総合調査研究所長）

■14：40－15：10

ご講演③　本間　哲平　氏（石屋製菓株式会社　常務取締役）

～　休　　憩（15分間）～

■15：25－17：00

パネルディスカッション

パネリスト：丁野　 朗　氏・本間　哲平　氏・三好　一弘　氏

司　　　会：黄　リン