過去の開催記録

第8回シンポジウム

「企業と企業人の未来を考える」 ―時代の閉塞感を越えて―

日  時
1997年9月5日(金) 13:30~19:00
場  所

大阪商工会議所 国際会議ホール
大阪市中央区本町橋2-8

参 加 費

概 要

21世紀を目前にして、日本の企業経営は閉塞感を乗り越えられないでいるように見えます。内外からの規制緩和の大合唱と、グローバル・スタンダードに沿った国内経済の再構築への要求は、まるで表裏一体のように、企業経営の革新をもお目テいるようです。 しかし、その革新モデルは一体英米型なのか、それともドイツ・北欧型なのでしょうか。 また、日本型経営はどうあるべきなのでしょうか。最近の雑誌は中高年のサラリーマンのリストラという名の退職奨励を報じ、企業と企業人の生き残りの戦略を論じています。 一方、こうした動きに対し、日本的労働慣行は優れている点が少なくなく、中高年不要論は心理的契約違反ではないのかという問題提起が行われています。日本型経営は大幅に改革すべきものなのか、ある程度は改革が必要だとしてもむしろ良いところを生かすべきものなのか、経済界でも学界でもさまざまな意見が出されています。 今回のシンポジウムでは、時代の閉塞感を超えて、企業が21世紀に向かって王道を歩んでいくために、新たな日本型経営のパラダイムづくりの基本指針を探ろうとするものです。21世紀まで、残された時間は、必ずしも多くありません。皆様ご自身でお考え頂くための材料になる、幅広い議論が展開されるものと期待しております。

プログラム

問題提起
「企業と企業人の未来を考える」

倉光 弘己    (神戸大学経営学部教授)

基調講演1
轉法輪 奏氏 (大阪商船三井船舶株式会社 会長)

基調講演2
三好 俊夫氏 (松下電工株式会社 会長)

パネル討議
「日本型経営の改革のために」
パネリスト:
倉光  弘己   (神戸大学経営学部教授)
加護野 忠男  (神戸大学経営学部教授)
古賀  智敏   (同志社大学商学部助教授)
高井  紳二   (神戸大学経営学部教授)
コーディネーター:
吉田 順一    (神戸大学経営学部教授)