過去の開催記録

第12回ワークショップ

デリバティブとの共存を求めて —金融ハイテク商品の効用とリスク管理—

日  時
1995年11月 25日(土)
場  所
参 加 費

概 要

 いまや、スワップやオプション、先物などのデリバティブ抜きに金融取引や企業財務を考えられなくなっています。だが、その中身は多くのビジネスマンにとってブラックボックスです。
 少ない資産で大量の取引ができるところがデリバティブの効用ですが、その分失敗すれば巨額の損失を被ることになります。95年3月期決算において、日本酸素は金利スワップ取引で119億円の損失を計上し、また、東京証券はオプション取引で320億円の損失を被りました。
 このように、効用と危険が背中合わせになっているデリバティブとの共存の道を、各企業・金融機関は真剣に考える時期にきております。
 このワークショップでは、神戸大学経営学部教授の古賀智敏が問題提起を行い、デリバティブのリスク管理に取り組んでおられる各企業の担当者、実務家の方々に集まっていただき、デリバティブとの共存をいかに図るべきか、それぞれの体験、具体的方策などを語り合っていただきたいと思っています。財務や経理に携わっている人々、国際業務に携わっている人々、その他デリバティブに関心をお持ちの人々にぜひ参加していただきたいと思っております。また、職場など身の回りにそのような人々がいらっしゃいましたらぜひともお誘い合わせください。

プログラム

問題提起
「デリバティブとリスク管理—失敗事例から学ぶもの—」
古賀 智敏 (神戸大学経営学部教授)

パネル討議
「デリバティブとの共存を求めて」
〈司会〉桜井 久勝(神戸大学経営学部教授)

〈パネル討議〉
坂本 道美氏 (太田昭和監査法人 国際部代表社員)
北川 洋介氏(住友商事株式会社  為替資金部資金運用課課長)
田中 周二氏(ニッセイ基礎研究所  金融研究部主任研究員)
庵  栄治氏(三菱信託銀行株式会社  資金為替部総務課課長代理)