次回開催
「公器の理念」から生まれていく経営革命 -岡田卓也がつくったイオンと、公益資本主義の未来-
- 日 時
- 2025年3月2日(日)13:30-17:00
- 場 所
- Zoomによるオンライン開催
- 参 加 費
- 個人賛助会員「年会費型」:無料
個人賛助会員「都度払型」:3,000円(税込)
非会員:5,000円(税込)
後援等関係団体会員:3,000円(税込)
概 要
神戸大学名誉教授 石井淳蔵氏の新著『岡田卓也の時代:公器の理念が支えた静かなる流通革命』の出版を受けて、第116回ワークショップを開催します。イオングループ名誉会長の岡田卓也氏の経営スタイルと伝統的な日本の商人の思想とのつながりを振り返り、未来に向けた日本型の経営の新たな可能性について議論します。
岡田卓也氏の経営の特徴は、自社の利益を求めるだけではなく、伝統を大切にし、地域社会との関係や商人同士の信頼関係を重んじ、他チェーンとの合併や提携にあたっては「連邦制経営」を掲げたことです。これは、実践的な道徳教である石門心学などにもつながる「公器としての企業」という理念であり、「店は社会からの預かり物であり、特定の少数者の専有物ではない」という考えのもとで、イオンは事業拡大していきます。戦後日本の流通の歴史を振り返ると、一時はもてはやされた小売りのビジネス・モデルが次々とほころび、存在感を失っていく姿を、私たちは繰り返し目撃してきました。イオンはそのなかにあって静かに大きく発展を遂げていきます。
今回は、わが国の商人の思想がイオンにおいて果たしていた役割を振り返るとともに、この思想が今後の日本、そして世界の企業や社会に何を提供できるかについても議論したいと考えています。石井名誉教授に加えて、米国で大きな成功をおさめた企業家の原丈人氏にご登壇いただきます。原氏は、英米流の株主資本主義が広く社会に深刻な問題をもたらしていることを危惧して「公益資本主義」を提唱し、国内外で積極的な発言を続けておられます。登壇者の対話を通じて日本発の新しい経営の構想に向き合う機会になればと考えています。
企業経営のあり方に新しい指針が必要だと感じておられる方、未来社会に経営が果たす役割を考えたいと思っている方などに、ぜひご参加いただきたいと考えています。
*参加をご希望の方は、2/21(金)までに事前申込をお願いします
*事前にお申し込みいただいた方にメールにて事務局担当者から連絡いたします
お申し込み後1週間経過しても連絡がない場合は、不達の可能性がございますので、
迷惑メールフォルダをご確認のうえ、事務局までお電話にてご連絡お願いいたします
プログラム
13:30-13:40 プロローグ 栗木 契(神戸大学大学院経営学研究科 教授)
13:40-14:40 ご講演 1 石井 淳蔵氏(神戸大学 名誉教授)
14:40-14:50 休 憩
14:50-15:50 ご講演2 原 丈人氏(アライアンス・フォーラム財団 会長/
デフタ・パートナーズ 会長)
15:50-16:50 対 談
話者:石井 淳蔵氏、原 丈人氏
進行:栗木 契
16:50-17:00 エピローグ 栗木 契
*都合により変更となる場合がございます
後援:日本マーケティング協会