過去の開催記録

第52回ワークショップ

売り逃さない仕組み —ディマンド・チェーンの革新論—

日  時
2005年11月19日(土) 13:30〜17:00
場  所

神戸大学 六甲台 フロンティア館

参 加 費

概 要

「供給が需要を上回る時代になった」と言われて随分と長い年月が経ちます。しかし、そうした環境にあっても売り逃さない仕組みを構築し、成長を続けている企業が存在します。そうした企業は、どういう発想で市場と向き合っているのか。どのような工夫をした仕組みを構築しているのか。その仕組みを円滑に運営するために、どのような苦労があるのか。そうした仕組みを開発する人たちは、どのような形でユーザー企業に入り込んでいるのか。こうした点について理解を深めるために、今回は、売り逃しの極小化を目的とする情報・商品連鎖、「ディマンド・チェーン経営(DCM)」の革新に関わっていらっしゃる方々と、その研究をなさっている方をパネラーとしてお迎えし、議論を深めたいと思います。

当日は、DCMに関する研究で著書もある神戸大学大学院経営学研究科の小川進が基調講演を行い、その後、小川の司会でパネルディスカッションを行います。DCMの構築、運営に携わっている方だけでなく、そうしたチェーンを実現するための機器や情報システムを提供されているベンダーの方、さらには現場に対する深い経験を持ちながら、現在はDCMの研究をなさっている研究者の方をお招きして、活発な議論を展開する予定です。

今回のワークショップに参加されれば、消費財メーカーの方は大口得意先である流通企業の商品・物流政策について最新の情報を得ることができるでしょう。また、メーカー営業や流通・サービス向けにシステム・機器の開発を行っている生産財メーカーの方は、議論の中からいくつもの開発上のヒントを得ることができるでしょう。さらに、メーカー営業や流通・サービス業務に携わっている方は、売り逃さない仕組みの最先端動向を知ることができるはずです。ご期待ください。
現代経営学研究所第52回ワークショップは、「売り逃さない仕組み−ディマンド・チ ェーンの革新論」というテーマのもとに、去る 11月19日に開催されました。会員、非会員を問わず、多数の方々にご参加いただき誠にありがとうございました。今回は、ハウス食品、日本電気、関西島忠、立命館大学からパネラーをお招きし、それぞれの観点から新製品向けのサプライチェーン構築や情報・商品のディマンド・チェーンのあり方についてお話しいただきました。パネル討議では、世界に発信しても恥ずかしくない最新のディマンド・チェーンに関する実践と理論について活発な議論がなされました。この講演の概要や討議の内容は、『ビジネス・インサイト』53号に掲載する予定です。同誌掲載の論文とともに皆様のこの分野におけるご関心、ご理解が一層深まる契機となりますよう願っております。

プログラム

13:30〜14:30 問題提起及び基調講演
小川 進
(神戸大学大学院経営学研究科 教授)

14:30〜14:45 コーヒー ブレイク

14:45〜17:00 パネルディスカッションおよび質疑応答

〈パネラー〉
早川 哲志(ハウス食品株式会社 執行役員SCM部長兼情報システム部長)
木下 学(日本電気株式会社第五ソリューション事業本部 副事業本部長)
池内 清和(株式会社島忠 専務取締役 兼 株式会社関西島忠 代表取締役社長)
西川 英彦(立命館大学経営学部 助教授)

〈司 会〉小川 進(神戸大学大学院経営学研究科 教授)