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第42回ワークショップ

知的財産の戦略的利用と企業経営のゆくえ

日  時
2003年6月21日(土) 13:30〜17:00
場  所

神戸大学大学院 国際協力研究科棟 1階 大会議室

参 加 費

概 要

 知的財産の戦略的利用は、21世紀のクリエイティブ社会の国家戦略であり、企業経営の中核的課題をなすものである。 知的創造化社会において、いまや企業価値を創出するドライバーとして、R&D、ブランド、人的資本等の知的財産が大いに注目されるようになっている。 企業収益が低迷を続ける中にあって、高収益を謳歌できる会社とは、企業ブランドを誇るソニー、強固な顧客基盤を持つ電通、優れた研究開発資産を保有するトヨタなど、知的財産という「見えない資産」の戦略的利用によって企業の競争優位性を高めることに成功した会社である。 ところが、このような知的財産をいかに利用して企業価値を高めるか、その前提として、知的財産をいかにして認識、測定し、その結果を報告するかは従来ほとんど取り上げられることはなかった。

 そこで、本ワークショップでは、広く知的財産の戦略的利用と企業経営のゆくえをめぐって、研究者、会計プロフェッション、および企業担当者それぞれの立場から理論と実践を踏まえて活発に討議しました。

プログラム

13:30-13:55  問題提起
「知的財産の戦略的利用と企業経営のゆくえ」
古賀 智敏(神戸大学大学院 経営学研究科)

13:55-14:30  基調講演(1)
「企業経営における経営基盤としての知的財産」
二村 隆章氏 (新日本監査法人 監査第8部)

14:30-15:05  基調講演(2)
「知的財産の価値と事業戦略」
野元 澄男氏(三菱電機㈱ 知的財産センター・特許業務管理部)

15:05-15:40  基調講演(3)
「知的財産のレポーティング−Moving Beyond the Earning Game」
五十嵐 則夫氏(中央青山監査法人 代表社員)

15:40-16:00  コーヒーブレイク

16:00-17:00  パネル討論
〈司会・座長〉岡部 孝好(神戸大学大学院 経営学研究科)