過去の開催記録
「獺祭(だっさい)、新政(あらまさ)に見る日本酒業界の革新 -伝統産業は伝承産業ではない-」
- 日 時
- 2014年11月23日(日) 13:30-17:30
- 場 所
神戸大学大学院経営学研究科 本館2
階 206教室- 参 加 費
賛助会員(一般・法人) 2,000円、賛助会員(学生) 無料、
後援会ご所属の方 5,000円、非会員 10,000円
概 要
伝統産業の場合は過去とのしがらみ(地域、伝統、業界など)が強く、それを断ち切るには勇気がいる。日本酒業界の衰退は明らかにもかかわらず、多くの企業がそのトレンドに飲み込まれているが、一握りの会社はそれに立ち向かっている。その代表が、入手困難な大吟醸「獺祭」で注目される、山口の旭酒造である。
桜井社長は倒産寸前の逆境から、杜氏制度廃止、空調設備を完備した工場での季節を問わない四季醸造、常識破りとも言える23%までの精米などの革新を行って、純米大吟醸の領域で、圧倒的なトップとなった。
秋田の新政酒造は、もともと大量生産メーカーであったが、ジリ貧の中、佐藤社長は社員や流通業者の大反対を押し切って、規模を縮小し、ハイエンドマーケットだけをターゲットに据えた。時代遅れとさえ思われていた6号という酵母を利用して革新的な製品で新たな日本酒ファンを作り出した。
このシンポジウムでは、両社の歴史をたどり、なぜこのような大胆な革新を起こせたのかについて討議する。本学MBA修了生、丹波の西山酒造の西山社長も加わり、社長同士による、深い議論が期待される。伝統産業の革新から、他の業界の人も多くの示唆を得られるであろう。
プログラム
13:30-13:35 開会挨拶
國部克彦 (神戸大学大学院経営学研究科長 教授)
13:35-13:45 テーマ説明
三矢 裕 (神戸大学大学院経営学研究科 教授)
13:45-14:45 ご講演①
桜井博志 氏(旭酒造株式会社 代表取締役社長)
~ 休憩(20分間)~
15:05-16:05 ご講演②
佐藤祐輔 氏(新政酒造株式会社 代表取締役社長)
16:05-16:30 ご講演③
西山周三 氏(株式会社西山酒造場 代表取締役社長)
~ 休憩(15分間)~
16:45-17:25 パネルディスカッション
パネリスト:桜井氏、佐藤氏、西山氏 司会:三矢
17:25-17:30 閉会挨拶
水谷文俊 (現代経営学研究所 理事長)