過去の開催記録

第17回シンポジウム

「日本から生まれる グローバル・スタンダード」

日  時
2006年11月22日(水) 13:30~19:30
場  所

大阪商工会議所 国際会議ホール
大阪市中央区本町橋2-8

参 加 費

概 要

日本企業が生み出す製品の多くは、いまや世界の市場で受け入れられ、グローバル・スタンダードの地位を獲得しています。しかしながら、一部の企業を除けば、日本企業の海外事業での収益率はそれほど高くはありませんし、海外子会社の運営、日本本社とのコミュニケーション、サプライチェーン・マネジメント、グローバル商品のマーケティングなど数多くの課題を抱えています。製品だけでなく、マネジメントについても超一流となってはじめて、グローバル企業として持続的競争力をもつことになるでしょう。その際、アメリカ的なマネジメントが、グローバル・スタンダードとして受け入れられているとは限りません。必要なのは日本型マネジメントの良さをベースにして、革新的なマネジメントのスタンダードを模索することではないでしょうか。
そこで今回は、世界で確固たる地位を獲得している自動車産業に焦点を当て、各社の現地法人での経験豊富な方々をお迎えし、各社の躍進の背景となっているマネジメントのあらゆる側面について検討を行いたいと考えています。グローバル経営の課題を抽出するだけにとどまらず、日本企業が世界に向けて発信できるマネジメントのグローバル・スタンダードたりえるものは何か、グローバル経営力を着実に高めていくための工夫、異文化コミュニケーションの本当の意味などについても明らかになるでしょう。
JIT生産システムは、いまや、自動車産業にとどまらず、あらゆる製造業、さらには、サービス業においても大きな成果を生んでいる日本発のグローバル・スタンダードです。業種の枠を超えて適用できるアイデアやシステムが、自動車産業にはまだ数多く残されています。例えば、これまで国内で培ってきたノウハウをうまく融合したグローバル・ソーシングやグローバル・マーケティングのあり方など、異業種から学ぶベンチマーキングによって、新たな一歩を踏み出すヒントが得られるでしょう。

第17回シンポジウムの概要は『ビジネス・インサイト』第14巻第4号に掲載される予定ですので、是非、ご一読下さい。

プログラム

時間 内容
13:30 開会挨拶 正司 健一 (神戸大学大学院経営学研究科長)
13:40 問題提起 加登 豊 (神戸大学大学院経営学研究科 教授)
14:10 基調講演1 布野 幸利 氏 (トヨタモーターノースアメリカ 取締役会長兼CEO、米国トヨタ自動車販売 取締役会長兼CEO、トヨタ自動車 専務取締役)
15:10 基調講演2 小田部 正明 氏 (テンプル大学フォックス経営大学院 教授)
16:10 休憩
16:30 パネルディスカッション コーディネーター
加登 豊 (神戸大学大学院経営学研究科 教授)
パネリスト
布野 幸利 氏
小田部 正明 氏
門脇 轟二 氏 (元 本田技研工業 地域執行役員 兼 広州本田汽車 有限公司総経理 兼 中国代表)
18:00 カクテル・パーティ 大阪商工会議所6階 ニューコクサイ