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CSR経営の最前線:企業が果たすべき責任とは何か
- 日 時
- 2009年12月6日(日) 13:30〜17:00
- 場 所
神戸大学アカデミア館5階504教室
- 参 加 費
概 要
CSR(corporate social responsibility:企業の社会的責任)は、2000年代初頭にヨーロッパにおいて政策的に重視されるようになり、日本では2003年頃から普及し始めました。多くの日本企業は専任部署を設け、CSR報告書の発行を発行するなど、この5年ほどの間で、CSR経営は急速に発展しました。経営の実際面でも、ステイクホルダー・エンゲージメント、社会的目標に対するPDCAサイクルの構築、社会的なKPIの設定、マテリアリティ分析の実施など、多くの経営技術が導入されつつあります。しかし、日本企業におけるCSR経営の真価が問われるのはこれからです。たとえば、世界的な気候変動問題は企業に対して抜本的な行動の変化を要求していますし、経済危機の際にクローズアップされた雇用問題は企業経営の本質を左右する重大な問題です。これらは、企業経営の課題であると同時に、CSRの中心的課題でもあり、CSRとしてどのように対処するべきかその真価が問われています。また、最近注目されている本業を通じた社会貢献についても、CSRの目的と事業目的の関係を注意深く検討しなければなりません。
本ワークショップでは、このような問題意識のもとで、日本におけるCSR経営分野で先進企業との評価が高い東芝とオムロンから白井氏と宮本氏をお迎えし、CSR経営の最前線で何が問題となっているのか、それに対してどのように対応されているのかについてお話頂きます。さらにパネルディスカッションでは、民間の立場からCSR研究している藤近氏、そして本学の堀口准教授を交えて、最先端の動向とその本質について、議論する予定です。
プログラム
13:30−14:05 問題提起
國部克彦(神戸大学大学院経営学研究科 教授)
14:05−14:40 講 演
白井 純(株式会社東芝 CSR推進室 室長)
14:40−15:15 講 演
宮本 武氏(オムロン株式会社 CSR推進部長)
15:15−15:35 〜 休 憩 〜
15:35−17:00 パネルディスカッション
〈パネリスト〉
白井 純氏(株式会社東芝 CSR推進室 室長)
宮本 武氏(オムロン株式会社 CSR推進部長)
藤近雅彦氏(神戸CSR研究会 会長)
堀口真司 (神戸大学大学院経営学研究科 准教授)
〈司 会〉
國部克彦(神戸大学大学院経営学研究科 教授)