過去の開催記録

第8回ワークショップ

中小企業の育成と地域開発

日  時
1994年11月 19日(土)
場  所
参 加 費

概 要

 アメリカでは、巨大企業に代わって、中小企業が経済成長の原動力になっています。フォーチュン500社というと、アメリカを代表する巨大メーカーですが、フォーチュン500社は、1979年には、1600万人に上る従業員を雇用していたのですが、最近はこの数が、1200万を割り込んでいます。大企業にかわって、中小企業が雇用機会を創造しているのです。
 日本では、もともと中小企業の蓄積が厚いといわれてきました。中小企業は大企業を支えるという働きもしてきました。ところが、このところ、創業される中小企業の数が増えず、逆に廃業する中小企業の方が増えています。じつに深刻な問題です。日本の中小企業は大丈夫なのでしょうか。
 中小企業は、地域と深く結びついています。日本の各地には地場産業があり、地域の発展に寄与しています。ところが、地場産業のいくつかは後継者の不足、国際競争の激化などによって、深刻な状況に追い込まれています。都市の商店街は中小の商店によって支えられていますが、ここでも後継者の不足や競争構造の変化が深刻な問題をもたらしています。
 このような状況で、中小企業の育成を通じて地域の発展をはかるための施策が政府や地方自治体によって推進されています。このような施策をより有効に展開するには、どのような点に注意を払わなければならないのでしょうか。また、大企業は何ができるのでしょうか。
 このワークショップでは、神戸大学経営学部教授加護野忠男が問題提起を行い、官民の人々にお集まり頂き、パネル討議を予定しております。
 中小企業で働く人々はもちろん、大企業で働く人々にも是非参加していただきたいと思います。かならずヒントがつかめるはずです。

プログラム

問題提起
加護野 忠男(神戸大学経営学部教授)

パネル討議
「中小企業の育成と地域開発」
司会:正司 健一(神戸大学経営学部助教授)

パネリスト:
荒川 英夫氏(財団法人ベンチャーエンタープライズセンター顧問)
神田 栄治氏(兵庫県商工部 産業政策課課長)
吉岡 昭一郎氏(株式会社アポロメック代表取締役社長)