次回開催

第95回ワークショップ

イノベーション・エコシステムのデザイン

日  時
2017年9月10日(日)13:30~17:00
場  所
神戸大学大学院経営学研究科本館2階 206教室
参 加 費
賛助会員2,000円、非会員10,000円 ※学生会員は、学生証をご提示で無料

概 要

今回のワークショップでは、放射光施設をコアにしたイノベーション・エコシステムのデザインを議論します。放射光(synchrotron)については、あまりご存知ない方も多いかもしれませんが、兵庫県佐用町には我が国を代表する放射光施設SPring-8があります。放射光施設では、量子物理学の発展によって、ナノレベルでの解像度で多様な観察が可能になり、既存の基礎科学そのものの刷新とともに民間企業の活用によるイノベーションが期待されております。
 このようなイノベーションを捉えるには、基礎的な科学技術の応用に注目するMOTでは不十分です。実際、第五次科学技術基本政策でも掲げられているイノベーション・エコシステムは、最先端の科学技術の応用に留まらず、そうした科学技術を支える産業の技術力や、企業内でも保有されている科学的知識のマネジメント、さらにそれらを支える大学や地域社会などの幅広い利害関係者からなるエコロジーへと注目しています。経営学でも、こうした視点はトリストによるドメイン概念、フリーマンらによるナショナル・イノベーション・システム、イアンシティらのビジネス・エコシステムなど古くから議論されてきました。近年では、利害を持つ人間主体のみならず物的存在をも含んだ異種混合の実践ネットワークのデザインを探求する、ラトゥールのアクター・ネットワーク理論などが注目されています。
 本シンポジウムでは、第一に、上述のような視点を、我が国の放射光科学が、一方で世界に類を見ない技術的な先進性を保ちつつ、他方でその先進性が民間企業の技術力に担保されてきた歴史的考察を通じて理解します。第二に、視野を世界に向け、放射光利用を国策として強力に推進しているスウェーデンとスイスの国際比較検討を通じて、我が国の放射光利用における強みと課題を議論します。第三に、放射光施設SPring-8を現場で運営してきた第一人者をお招きし、今後の我が国における放射光施設のデザイン・コンセプトをお話しいただきます。

プログラム

13:30-13:50
解題 松嶋 登(神戸大学大学院経営学研究科 教授)
13:50-14:20
ご講演① 桑田 耕太郎 氏(首都大学東京大学院社会科学研究科 教授) 
14:20-14:50
ご講演② 井上 福子 氏 (国際原子力機関(IAEA)人材計画課 課長) 

~ 休憩(15分間) ~

15:05-15:50
ご講演③ 
高田 昌樹 氏 (東北大学多元物質科学研究所 教授、総長特別補佐)
16:00-17:00
パネルディスカッション
パネリスト:
石川 哲也 氏(理化学研究所播磨事業所 所長・放射光科学総合研究センター センター長) 
高田 昌樹 氏、桑田 耕太郎 氏ほか